洲ノ崎で初メジナで息子のケンタローと共に竿だししました。 到着は12時。コンビニ弁当を10分で済ませ、新調したウェーダーとライフジャケットを着込む。 気温7度、北から北東に変わった風はやわらかい。 館山の太洋釣具店で仕込んだ解凍沖アミ4キロ板を4枚フェルトの底でに潰し、集魚剤と混ぜ込む。 1時、ほどよいサラシが寄せては返し、右の細い溝から沖へ向かう流れにコマセを繰り返す。 仕掛けを作りながら岸よりへ丁寧にコマセる。 20メートル先に2Bの浮仔を投入し3メートル引き戻す。 道糸5号ハリス3号にチヌ鈎3号。 目的のポイントへ仕掛けをなじませる。 左の長く伸びたシモリ根を乗り越えた波はサラシながら、右の細い溝の流れと交差する。 一投、二投、三投…。
赤い浮仔がゆるい流れにに乗り、そして止まる。 赤い印しが冬の冴えた海水ににじむ。
当たりだ! 一呼吸おいてからラインを張り、穂先で訊く。
「こつこつ…」 びしっと小さく合わせると「何か」はグングンと左沖へ走る。 強い引きを竿の弾力にまかせ、やや強引にあおりながらリールを巻く。 魚は8メートル幅の狭い溝を右に左に良く泳ぐ。 波に乗せ、魚を足元のびっしり茂ったヒジキの絨毯へ引き上げた。 約40センチのクチブトは美しい。 次は息子にも同じサイズが揚がり、夕暮れまでポツポツと釣れつづいた…。
磯夢望
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